2013年11月22日金曜日

湿式キャスク

読み方:しっしきキャスク
英語:wet cask

原子炉から取り出された使用済み核燃料を収納・輸送するための容器(キャスク)のうち、容器内部に水を充填して用いるタイプのこと。

キャスクは大きく、湿式キャスクと乾式キャスク(ドライキャスク)に分類されるが、2013年11月現在、国内においては湿式キャスクがより一般的に用いられている。乾式キャスクには、水ではなく窒素ガスなどの気体が充填される。また、湿式キャスクでは、水が中性子に対するシールドの役割を果たすのに対して、乾式キャスクではその目的で樹脂が使用される。

なお、使用済み核燃料の湿式貯蔵といった場合、湿式キャスクを用いた貯蔵のほか、原子力発電所内の使用済み核燃料プールにおける貯蔵を指すこともある。