英語:Nature
英国マクミラン社の「ネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG)」が発行している英文の学術雑誌。1869年に、天文学者のノーマン・ロッキャーによって創刊された。「サイエンス」誌とともに、世界最高レベルの学術雑誌として知られている。
「ネイチャー」誌には、主に研究者から投稿された学術論文が掲載されている。掲載される論文は、同分野の研究者による査読(ピアレビュー)と、編集部による最終的な採否の判断を経たものに限られる。掲載される論文の割合(アクセプト率)は、7%から10%程度だとされている。
これまで「ネイチャー」に掲載されてきた論文の中には、ノーベル賞受賞のきっかけとなった論文や、社会に大きな影響をもたらした論文も多い。例えば、1953年の「DNAの二重らせん構造の発見」、1997年の「クローン羊ドリーの作製」、2001年の「ヒトゲノムの解読(概要版)」などを挙げることができる。