2011年3月21日月曜日

原発メーカー

読み方:げんぱつメーカー
別名:原子力発電所メーカー
別名:原子力プラントメーカー
別名:原発プラントメーカー

原子力発電所の施設(原子力プラント)の製造を行う事業者。

2011年時点で、日本には三菱重工業、東芝、日立製作所の3社が原発メーカーとして事業を推進している。それぞれ、フランスのAreva、米国のWestinghouse、同じく米国のゼネラルエレクトリック(General Electric)と提携・統合が進み、世界的に見ても三菱重工業、東芝、日立製作所が絡む3大グループが競合している構図となっている。

1980年代から90年代には、スリーマイル島原子力発電所事故やチェルノブイリ原子力発電所事故が原子力発電事業に影を落とし、日本を含むいくつかの推進国を除いては原発に消極的な姿勢をとらせていた。2000年代半ば以降は、原子力がクリーンエネルギーであることも大きな長所として受け入れられるようになり、各国が原発の導入に対し前向きに検討するようになった。原発市場は活況に転じ、こうした状況は「原子力ルネッサンス」とも呼ばれた。日本は諸外国と原子力協定の締結を進めるなど、原子力技術の輸出に積極的に取り組み、原子力立国としての地位の確立を目指した。

2011年3月21日現在、東京電力福島第一原子力発電所で発生した原発事故はまだ決着を見ていないが、日本の原子力外交や世界の原子力ルネッサンスの流れに、大きな影響を与えるだろうと予測されている。