2014年3月28日金曜日

LIDAR

読み方:ライダー
読み方:ライダ
別名:光検出と測距
別名:レーザー画像検出と測距
別名:レーザーレーダー
別名:光レーダー
別名:LADAR
英語:Light Detection and Ranging
英語:Laser Imaging Detection and Ranging
英語:laser radar

反射光から対象の距離や方向などを測定する、レーダー(RADAR)に類似したリモートセンシング技術の一つ。レーダーでは電波が用いられるのに対して、LIDARではより波長の短いレーザー光が用いられる。

LIDARは、レーザーによる検出が困難な非金属や、雨滴のような小さな対象の検出に優れている。黄砂など、大気汚染の原因物質の粒子径や濃度などを測定することも可能であり、散乱体の移動を検出することで風速や風向を測定することもできる。対象物によっては、反射されたレーザー光の波長に変化が生じることがあり、その変化から対象物の属性を判別することも可能である。LIDARで得られた情報を基に三次元マッピングを行うことも可能であり、3Dスキャナとしての活用例もある。

LIDARは地質学や地震学の分野でも活用されており、航空機に搭載されたLIDARにより、地殻変動や断層の存在を捉えることが可能である。森林生態学の分野では、LIDARを用いたリモートセンシングにより、森林の樹高やバイオマスなどが測定されている。海洋学の分野では、船舶や航空機に搭載されたLIDARにより、水質や植物プランクトンの量などが測定されることがある。人工衛星や宇宙線に搭載されたLIDARは、気象観測や天体の地形の測量などに用いられている。

また、LIDARはロボットカーの実現に必要な技術の一つとされており、車載のLIDARを用いてブレーキなどの制御を行う装置の開発が進められている。具体的には、LIDARで周囲の自動車や歩行者、障害物などの情報を得て、距離が接近しすぎた時に自動でブレーキをかけて衝突を防ぐ機能などが想定されている。

関連サイト:
ライダーの原理 - 環境省