2020年7月21日火曜日

高嶺の花

読み方:たかねのはな

高嶺の花とは、高嶺の花の意味

高嶺の花とは、遠くから見ているのが精一杯で入手できない、憧れの存在という意味のこと。高嶺の花の語源は、山の高くそびえる頂やその周辺部分を指す嶺と、植物が成長して果実の基となり多くの目を惹き付ける花である。高山に自生する可憐な花は、崖や岩場など足場が悪い環境が多く手が届きにくいことが由来となっている。英語圏では、直訳表現で非常に高い夢という意味合いになる lofty dream が該当する。

高嶺の花の類語、対義語

高嶺の花の類語には、どれだけ努力しても叶わないことを意味する「及ばぬ鯉の滝登り」や、欲しくても手に入らないことを示す「花は折りたし梢は高し」が挙げられる。

対義語はどこでも入手できて存在感がない「路傍の石」や、本人の能力や地位にふさわしい「分相応」である。高山植物が高所に生息し通常では手に入れにくいこと、珍しく希少な花を美しい女性や高価な物に置き換えて用いられることが多い。

高嶺の花の例文と使い方

高嶺の花の語の例文としては「なんの取り柄もない自分にとって、才色兼備な彼女は高嶺の花だ」というように用いる。物品に対しても有用で、「日々の生活がやっとの給料しかない私には、あの高級車は高嶺の花だ」と使うこともできる。憧れの存在や手に届かない人、物を指す表現であり、男性に対して用いても問題はない。ただし花という単語が含まれていることから、女性に対して使われることが多い表現である。