2020年7月21日火曜日

画竜点睛

読み方:がりょうてんせい

画竜点睛とは、画竜点睛の意味

画竜点睛とは、物事を成し遂げるために重要な最後の仕上げという意味のこと。画竜点睛の語は、歴代名画記という書物に書かれた漢文に由来して、張僧繇という梁の画家が描いた竜の絵が、最後の瞳を描き終えた時に本物の竜のように空高く舞い上がったという伝説が語源になっている。

画竜とは絵に描いた竜のことで、「がりゅう」ではなく「がりょう」と読む。「点睛」とは絵に瞳を書き入れることで、「睛」とは瞳を意味する漢字であるために、「晴」という漢字を代用することはできない。

画竜点睛の類語

画竜点睛の類語として、「点睛開眼」という四字熟語が挙げられる。点睛開眼も画竜点睛と同じように歴代名画記のエピソードが語源になっており、竜の絵に瞳を書き入れたことで、絵に魂が宿ったことから、物事は仕上げが重要だという意味を持っている。「物事の肝」も画竜点睛の類語である。

画竜点睛の例文、使い方

画竜点睛の例文としては「この絵は画竜点睛を欠く」というような使い方が挙げられる。これは、最後の仕上げが不十分であることから絵が不完全になっているという意味を表している。

日本語で画竜点睛という言葉が使用される場合には、「画竜点睛を欠く」というフレーズで使われることが多い。