2013年12月4日水曜日

陸上幕僚監部運用支援・情報部別班

読み方:りくじょうばくりょうかんぶうんようしえんじょうほうぶべっぱん
別名:別班
別名:DIT
別名:陸上幕僚監部第二部特別勤務班
別名:ムサシ機関

陸上自衛隊の秘密情報部隊とされる組織。2013年12月現在、陸上自衛隊および防衛省は、この部隊の存在を否認している。陸上幕僚監部は防衛省に所属する特別の機関で、主に陸上自衛官からなるが、「別班」も諜報活動に関する教育を受けた陸上自衛官から構成されるといわれている。

2013年11月に共同通信は、「別班」が首相や防衛庁長官などの指揮監督を受けず、独断で海外での諜報活動を行ってきたと報じた。活動は冷戦期に始まり、対象となる国家は主に旧ソ連、中国、北朝鮮などであったとされる。報道を受けた各メディアは、この行為が文民統制(シビリアンコントロール)からの逸脱にあたるとして問題にした。

なお、陸上幕僚監部運用支援・情報部別班の存在が示唆されたのはこれが初めてではなく、2010年には朝日新聞の取材に対して元関係者が証言した例がある。この証言によると、「別班」は在日米軍の情報部門と連携関係にあり、「別班」構成員は米軍の指導で諜報活動を学んだという。同年にはこの証言を基に、講談社から「日米秘密情報機関 「影の軍隊」ムサシ機関長の告白」が刊行されている。