2013年12月4日水曜日

セレカ

別名:Séléka
別名:Séléka CPSK-CPJP-UFDR

かつて中央アフリカ共和国で活動していた、CPSK、CPJP、UFDRなど複数の軍事勢力からなる反政府連合。「セレカ」はサンゴ語で「同盟」を意味する。セレカは2012年から反政府活動を行い、諸都市を侵攻して支配下に置いていたが、2013年3月に首都バンギを制圧し、フランソワ・ボジゼ大統領を追放した。ボジゼ大統領追放後は、セレカの指導者であるミシェル・ジョトディアが大統領に就任した。

ヒューマン・ライツ・ウォッチの報告によると、セレカの構成員は、中央アフリカ共和国の各地で略奪、強姦、殺人などの人道に反する行為を行ってきたとされる。国際連合安全保障理事会はセレカによる政権掌握を非難し、アフリカ連合は2013年3月に中央アフリカ共和国の加盟資格を停止した。

セレカを構成する軍事勢力は、反政府、反ボジゼ大統領という点では結束していたが、共通の理念は持っていなかったとされている。政権掌握後、セレカの構成員に賃金不払いが生じたことから不満が高まり、治安が悪化したと報じられた。2013年9月に、ミシェル・ジョトディアはセレカの解散を宣言したが、2013年12月現在、治安回復には至っていない。2013年11月には、大量虐殺が発生するおそれがあるとして、国際連合安全保障理事会が中央アフリカ共和国へのPKO派遣の検討を始めた。

関連サイト:
Central African Republic - Human Rights Watch