2020年7月13日月曜日

PMI

別名:Post Merger Integration

PMIとは企業の合併後の統合プロセスという意味のこと。英語のPost Merger Integrationの頭文字をとった言葉である。Postは~の後の、Mergerは合併、Integrationは統合という意味である。M&A(合併・買収)の後の効果を最大にするための具体的な経営、業務、意識におけるプロセスである。M&AにおいてPMIがしっかり練られていないと、M&A自体が失敗に終わることもあるため、とても重要である。

M&Aにおいて、企業同士の事業や経営の合併の過程で、現場の社員の混乱や顧客の不安が生じることがみられる。そのためいかに円滑にM&Aを進めるかという意味でPMIが非常に重要になる。PMIには大きく三つの柱がある。経営(トップの理念や戦略)の統合、業務(システムや人材)の統合、意識(企業の風土や理念)の統合である。もともと別々の会社が一つになるためには、膨大な統合に関わる業務が生じることになる。この三つの柱を限られた期間で統合し、さらには合併することのシナジー効果を最大限にひきだすことが、M&Aを成功に導くPMIである。企業のM&Aが日本においてもさかんに行われるようになってきた昨今、M&A自体に目が行きその後の戦略が追いつかず、M&Aが失敗することもみられるようになってきた。そのような背景からPMIの重要性に注目が集まって来ているといえる。