2020年7月13日月曜日

補填

読み方:ほてん

補填とは、不足をうずめ補う意味のこと。読みは「ほてん」。補填の反対語は、欠損、不備、欠落などである。英語では compensation の語に訳されることが多い。

補は「おぎなう」と読む。古い語形に「おきぬう」とあり、「置き」と「縫う」ととらえた。置いて縫うのが語源といわれる。填は、土が部首である。真は、中身をいっぱいにする意味がある。土でいっぱいにすることから、物を補う時に使う。補填の類語に補充があるが、充は人の様子を表す会意文字であるため、主に人を補う時に使う。

填補は、補填と同意語である。補填を使うのが一般的で、填補はあまり使用しない。しかし、保険会社の専門用語としては、填補が使用される。補填は、証券会社や銀行など、お金を補う言葉として多用される。給付補填金とは、金融機関の定期積立における掛金総額と給付契約金の差額である。いわば、預貯金の利息に当たる。勘定科目は受取利息で仕訳する。個人の給付補填金には、分離課税に加えて2037年までは復興特別所得税が課税される。法人の場合は総合課税になる。源泉された税金は、租税公課として仕訳する。

経費補填金とは、助成金や補助金を受け取り、経費に補填するお金のことである。売上ではなく収入として取り扱われる。勘定科目は、補填費ではなく雑収入として仕訳する。法人税は課税されるが、消費税は事業の売上に当たらないため、課税の対象とならない。