未満とは、指定された数を含まず、その数よりも小さいこと。10未満ならば、10よりも小さく、10は含まない。英語では「Less then」と表記され、未満の記号は「>」「<」である。「以下」は指定された数を含む場合に使われるので、使い分けが必要である。「未満」の「未」には、いまだ...ない、のように打消しの意味があり、「満」にはみちる、みたすの意味がある。これらを合わせることによって、みたすことのない、という意味になるため、指定された数は含まないという言葉になる。
未満の反対語としては「超過」という言葉がある。だが、「以上」「以下」のようにセットで使われることはほとんどなく、言葉としても、「10超過」とは使わない。「10よりも大きい数」などと表現されることが多い。
未満が含まれる言葉として、「未満切り捨て」や「未満児」がある。未満切り捨てとは、提示された数に満たない桁の数を取り払うことである。例えば、123,456という数字を1000未満切り捨てすると、123,000となる。未満児とは、具体的には3歳未満の乳児、幼児のことである。幼稚園で預かれる最年少が3歳であるため、3歳未満を未満児と呼ぶ。
エクセルにおいて、セルの値が○○未満かどうか判別したいときは「IF関数」を用いることができる。選択されたセルの内容が真か偽か判別する関数である。書式としては「=IF(論理式,値が真の場合,[値が偽の場合])」となり、論理式に「判別したいセル<○○」と書けば、セルに書かれた数が○○未満かどうか判別できる。また、未満切り捨てをエクセルで行う場合は「=ROUNDDOWN(数値,桁数)」が便利である。数値にセル番号を記載し、桁数には切り捨てたい桁数を入れればよい。